技術資料・用語集

厚みが6ｍｍ以上の鋼板。厚みが150ｍｍ以上になると極厚板と呼ばれる。

鉄鋼の生産工程の一つ。二個またはそれ以上の回転するローラーの間に金属材料を通して、板・棒・管などの形に成形・加工する。成形と同時に材質を均一化する役割もある。材料を加熱して行う“熱間圧延”と常温で行う“冷間圧延”がある。

コンクリートの付着をよくするために、丸鋼の表面に凹凸をつけたもの。いわゆる鉄筋。異形丸鋼（-まるこう）、異形鉄筋。DB（Deformed Bar/デーバー）。

通称“SS材”。熱間圧延で製造される鋼材で、橋・船舶・重機・その他さまざまな部材として広く使用される。
例）「SS400」の場合
　　・SS⇒一般構造用圧延鋼材
　　・400⇒引張強さ（400N/㎜2）
　　　※N/㎜2は、材料の1平方ミリあたりの引張り強さをN（ニュートン）で示しています。

厚みが3ｍｍ未満の鋼板。

鋼材の基本価格に、規格・サイズ・長さ・地域等の付加価値がついた場合にプラスする差額。

網目状の鋼板。　鋼板に切れ目を入れ、引き延ばすことでひし形模様に変形させる。

鋼材の切断面に溶接する板。

買主の車で売主の指定場所にて鋼材を引取ること。

溶接に関する加工。
溶接のために鋼材のふちを適当な形状に切り拓くこと。
溶接溶剤を多く盛れる受け皿を作ることで接合強度を上げる。
I形、V形、X形、レ形、K形、J形などの形状がある。

熱と圧縮空気やガスで金属を溶かして吹き飛ばすこと。
溶接の下準備として、溶剤が入り込む隙間を作る。

角形のパイプ。口径の辺と厚みで呼称される。角パイプ（かく-）。

切断方法の一つ。ガスによる熱で溶断する。
精密切断はできない。熱による歪みが出る。

サビ止め塗料で塗装された鋼材。カラーC形鋼（赤茶・グレー）、カラー角パイプ。

鉄骨の本締め、溶接までの間に使用するボルト。

溶接方法の一つ。 開先を用いて、母材同士を一体化させる溶接法。強度が高い。

端部をコの字やL字型に切り落とし、くぼみを作ること。

流通業者の在庫品から鋼材を出す商売。

塗装などの表面処理をしていない鋼材のこと。黒皮（くろかわ）とも。

配管用炭素鋼鋼管のうち、内外面とも亜鉛メッキ処理を施していないものの総称。

薄板を冷間成形してC字型にした軽量溝形鋼。リップ溝形鋼。
フランジの端にリップと呼ばれる折返しがある。

冷間圧延により成形された、薄肉形鋼のひとつ。リップ溝形鋼と違い、リップ（折り返し）の無い軽量形鋼。断面がコ字型。

表面処理の一つ。塗装前に鋼材表面の錆などを除去すること。

ここでいう高炉品とは、製鉄工場で鉄鉱石から銑鉄を製出するメーカーの鋼材をさす。鉄鉱石はコークスとともに挿入され、炉を下降する間に湯溜まり部で発生する高温の還元性ガスの作用を受け融解して鉱滓（こうさい）と銑鉄とに分離される。
高炉メーカーは鉄鉱石・コークス等の原材料価格の影響を受けやすい。

角形鋼管のうち、大きな口径（200ｍｍ×200ｍｍ以上）のものを一般的にコラムと呼ぶ。

孔アケ方法の一種。
途中で孔の径を変える孔明方法。凸の字を上下逆さにしたような断面になる。
ボルトの頭が飛び出さない様に埋めたりする場合に用いる。

表面処理の一つ。錆びの原因である水や酸素を遮断することで鋼材の腐食を防ぐ。主に使われる塗料は赤色やグレーだが、様々な色の塗料が存在する。
目的によって成分の異なる多数の塗料があり、時期の湿度によっても使い分けることがある。

表面処理の一つ。鋼材表面を覆っている酸化鉄を、硫酸・塩酸などの酸液に浸けて除去すること。メッキ処理前に行う。メッキ処理の工程の中で最も時間がかかる。

塗装等の前処理として圧縮空気で細かい砂を鋼材表面に吹き付けること。

根切り工事の山留めや止水のために使用する溝形に成形した鋼板。端部が互いにかみ合うように加工されている。H形鋼で作る壁よりも止水性に優れる。

仲間相場と同じくその地域の一般市場平均価格で、地域によって価格差がある。

荷渡しの受渡し方。納入者は指定場所まで搬入することで責を果たし、受取者は任意の手段で荷を降ろすこと。

切断方法の一つ。カッターのようになっている刃を油圧等で数十トンの力をかけてハサミの様に押し切る。直線にしか切断できない。薄いものしか切断できない。比較的安価。断面はゆがむこともある。

表面処理の一つ。小さい鋼の粒を圧縮空気で吹き付けて鋼材の表面を研磨すること。塗装前に塗料の付着率を上げるために利用する。

亜鉛メッキをした鋼管のこと。

亜鉛末などを配合した塗料で鋼材用の高性能防食塗料。

生産工場の加工屑、建物解体、自動車解体、重機解体、列車解体、生産工場のライン撤去、プラント解体、土木工事などから発生する鉄資源。

鋼を空気中で高温度にさらすと、鋼の表面に鉄と酸素の化合物である酸化鉄が生成する。鋼材の生産過程では加工のために加熱したり熱間で加工が行われるが、そのときの鋼材の表面に生ずる酸化鉄。

補剛材として使用される鋼板。ウェブの座屈を防ぐために取り付ける。リブプレート。

鉄筋のかぶりを確保するための部材。

溶接方法の一つ。開先を取らずに鋼材同士を溶接するため、一体化はしない。ゆえに強度は低い。T字に繋げようとした場合の三角の部分に溶剤を入れて溶接する。

切断方法の一つ。
公差を用いる切断方法。長さを公差の範囲内で正確に出して切断する。

火災などによる鉄骨の耐力低下を防ぐ為、耐火材により鉄骨を覆う。

一般的につなぎ材を意味し、二つの部材を連結、引張材として機能する部材の総称。

表面処理の一つ。傷ついた塗装面に同じ色の塗料を塗る補修方法。

孔アケ方法の一つで、めねじを成形するもの。

溶接方法の一つ。決められた箇所からずれないように鋼材を留める溶接。仮付け溶接。一体化の必要がなく、とりあえずくっつけば良い場合に用いられる。

白ガス管で水道用の用途で使用。

板の片面に滑り止めがついた鋼板。縞鋼板（しまこうはん）。
厚みを表す数値は平面部分の数値。

鋼材の標準寸法。形鋼や鋼管、棒鋼では長さ。鋼板ではタテヨコの比で決められる。

溶接方法の一つ。スポット溶接。その名の通り点で溶接する。
タップ溶接と同じく、最低限動かずに止まっていることが目的になる。

ここでいう電炉品とは、製鉄工場で電流によるジュール熱、アーク放電の発生する熱、または高周波による誘導電流などの発生する熱を利用してスクラップ等を溶解し製鉄するメーカーの鋼材をさす。
電炉メーカーはスクラップ価格及びスクラップ発生量に影響を受けやすい。

L形をした鋼材。両フランジの幅が等しい。アングルとも呼ばれる。

さしあたり必要な分だけを買うこと。

表面処理の一つ。溶融亜鉛メッキのこと。
鋼材の防錆の為、溶かした亜鉛のプールに鋼材を浸してメッキする。

流通（商社・特約店）間での一般平均取引価格。

溶接方法の一つ。 母材同士の接合ではなく、母材の表面に硬化・耐食性の向上・補修・再生などの目的に応じた金属を溶接する方法のこと。

鋼材の端部を切り落とすこと。
メーカーで生産された鋼材の端部は平行でないこともあるため、均一で正確な長さにするために端切りが利用される。

フランジにテーパー(角度)のない平行フランジ溝形鋼。

切断方法の一つ。ベルト状の鋸刃を一方向に回転させて切削する。
主に形鋼類の切断に使用される。

物体に張力が加えられるとき、破断に至るまでの最大の応力のこと。

最終ユーザーが確定している鋼材に対してメーカーが販売する価格。

帯状の鋼材。FB（フラットバー）。

鋼板を溶接して作るH形鋼。通常のH形鋼には存在しない規格やサイズのH形鋼を作れる。

鋼板を溶接して作る、断面がT形の鋼材。

製鋼の時の脱酸剤として用いる鉄の合金。鋼に他の金属原鉱石とコークスを加えて高温に加熱して造る。フェロマンガン・フェロシリコンなどがある。

溶鋼中の炭素が酸素と結合して一酸化炭素ガスとなり、その泡が対流現象を起こすこと。リミングアクション。

両辺の長さ、厚みが異なる山形鋼。

等辺山形鋼の一辺を長くしたもの。

表面処理の一つ。添接部やネジ部等、亜鉛メッキを必要としない部分に施す。
メッキ前に該当部分を耐熱テープや塗料で覆ったり、メッキ後にメッキを飛ばしたりする。

床スラブ等の捨て型枠となる鋼製デッキプレート。

切断方法の一つ。プラズマの熱と高温のガスを用いて溶断する。
直線だけでなく曲線や孔アケも可能。ガス切断より速く、熱による変形が少なく切断面は滑らか。切り始めと終わりは溶けて変形してしまう。電力が大きくかかる。

建築物の荷重を単一のスラブで支持する基礎。

金属や合金が凝固する時に、不純物や成分元素の濃度分布が不均一になる現象。

塗料やテープで鋼材の一部を覆うこと。メッキや塗装をしたくないところに処方する。

棒鋼の一種。棒状に圧延され、断面が円形の鋼材。表面はなめらか。RB（ラウンドバー）。
関連：異形棒鋼

熱間圧延したホットコイルを常温下で冷間圧延した鋼板。表面が銀色に近い。

倉庫を設けて商売する特約店等に対して、在庫用としてメーカーが販売する鋼材製価格。関連：ヒモ付き価格

断面がコの字に似た形の鋼材。フランジ部分にはテーパー（角度）がある。チャンネルとも呼ばれる。

鉄鋼メーカーが発行する証明書のことを言う。鋼材のサイズや機械的な性質、化学成分などが記載される。

表面処理の一つ。鋼材表面をザラザラにしてモルタルなどの接着をよくする。

鋼板や帯板を管状に巻き、溶接して製造される。厚みは薄いものが多い。

通称SM材。橋梁・建設機械・容器等広い分野で使用されている。SS材より溶接性能が良い。
例）「SM490」の場合
　　・SM ⇒ 溶接構造用圧延鋼材
　　・490 ⇒ 引張強さ（490N/㎜2）
　　　※N/㎜2は、材料の1平方ミリあたりの引張り強さをN（ニュートン）で示しています。

引取場所の集約や加工等をするために、材料を別の場所まで移動させること。

切断方法の一つ。公差を用いない切断方法。だいたいの長さがあっていればいいときに使う。

鋳型内で溶鋼中の酸素と炭素が反応して一酸化炭素を発生し、溶鋼が特有のリミングアクションをしながら凝固した鋼のこと。（Riming Action → Rimed）

開先加工をする際に、カットしないで残す先端の一部のこと。

切断方法の一つ。レーザー光線の熱で溶断する。
精密切断に最も向いているが、薄いものしか切断できない。切断速度は最速で、歪みもほぼない。

製鉄所で圧延をし、ローラーのラインの間を通すことで形に整えること。
メーカーでの鉄鋼生産自体を指すこともある。

冷間成形プレスコラム

冷間成形ロールコラム

ビルトエッチ
鋼板を溶接して作るH形鋼。通常のH形鋼には存在しない規格やサイズのH形鋼を作れる。

ビルトティー
鋼板を溶接して作る、断面がT形の鋼材。

異形丸棒の規格。Deformed Barの略。

断面がＨ形の形鋼。
縦２本の部分をフランジ、横1本の部分をウェブと呼ぶ。
縦横の比率で、広幅（ひろはば）・中幅（ちゅうはば）・細幅（ほそはば）に分けられる。

造船規格の一種

パラレルフランジチャンネル フランジにテーパー(角度)のない平行フランジ溝形鋼。

鉄筋コンクリート構造のこと。コンクリートを鉄筋で補強した構造体。
Reinforced Concrete

鉄骨を構造材料として作った構造のこと。SはSteel（鉄）のこと。強度が高く、耐久性、耐震性に優れている。

溶接構造用圧延鋼材の規格。橋梁・建設機械・容器等広い分野で使用される汎用規格。
溶接構造物に用いられるために必要最低限の特性を規定したもの。

鉄骨造建築物の耐震性や溶接性の性能を規定した建築物専用の規格

鉄筋鉄骨コンクリート構造のこと。鉄骨の周囲を鉄筋コンクリートで囲んだもの。
ＲＣ造よりも粘りがあり、主に高層建築に利用される。Steel Reinforced Concrete

一般構造用圧延鋼材のこと。汎用性が高く、加工性・コストに優れ、建築材料などに幅広く使われる。

一般構造用角型鋼管。

幅914、長さ1829のこと。1尺（30.3㎝）から、尺寸法での定尺サイズ。

幅1219、長さ2438のこと。1尺（30.3㎝）から、尺寸法での定尺サイズ。

幅1524、長さ3048のこと。1尺（30.3㎝）から、尺寸法での定尺サイズ。

幅1524、長さ6096のこと。　1尺（30.3㎝）から、尺寸法での定尺サイズ。